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「サッカールールに関する質問等の受付窓口」 へ頂いた質問への回答を掲載します。
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質問:
"マルチプルディフェンスは試合に大きな影響を与えるとき発生す るとありますが、どういうことかわかりません。
例えば、ディフェンス側のロボットがボールを追ってペナルティエ リアに2台入った時にマルチプルディフェンスが発生するのですか ?"
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回答:
マルチプルディフェンスの目的は、ロボットの積極的なゲーム参加 を促すことにあります。決して、守備を行うロボットを常に1台に 制限するためのものではありません。
現在のゴール幅とロボットサイズ規定においては、ゴール前に2台 のディフェンスロボットが並んだ場合、ボールをゴールに入れる難 易度は、そうでないときと比べ非常に高くなると言えます。
よって、2台のロボットをペナルティエリア付近に長時間配置し続 けるような戦略は、ゲームを膠着させる可能性が高く、積極的にボ ールに関わることを求めるルールの趣旨に反します。
マルチプルディフェンスは、ゴール前にディフェンスロボットが集 中し続けることによって生じるゲームの膠着を解消するとともに、 ルールの趣旨に反する戦略を防止するためのルールです。
いくつかのシーンの例を挙げ、それがマルチプルディフェンスとな るか否かを逐次判定することはできません。
それはマルチプルディフェンスが「”試合”に大きな影響を与えて いると判断されたとき」に適用されるものであって、「特定のワン プレイで2台のディフェンスロボットがペナルティエリアにいるこ とが、ボールがゴールに入るかどうかを左右するとき」に適用され るものではないからです。
そして、ディフェンス側ロボットの振る舞いが、試合に大きな影響 を与えているかどうかを判断するのは主審です。
主審が、ディフェンス側ロボット2台が要件を満たすゴール前に( 理由は何であれ)留まっていることでゲームが膠着している等で、 試合に大きな影響があると判断した場合には、マルチプルディフェ ンスが適用されるでしょう。
質問文中で挙げていただいた、「ディフェンス側のロボットがボー ルを追ってペナルティエリアに2台入ったとき」についても、例え ばそれが単発で発生しただけであれば、マルチプルディフェンスに なる可能性はかなり低いでしょう。
しかし、同じような動作が繰り返されるなど試合が膠着状態にある と言えるような状態であれば、マルチプルディフェンスとなる可能 性も高くなります。
もし主審の判定に疑問がある場合は、選手は主審に判定理由を確認 することができますので活用してください。
また本回答はロボカップジュニアジャパンのサッカー技術委員会の 見解となります。国際委員会の見解は異なる可能性もありますので 、気になる場合は国際フォーラムでお尋ねください。
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頂いた質問への回答は随時本記事に追記します。