2022年8月31日水曜日

RCJJ2023世界リーグ 採用ルールについて(第一報)

名古屋で開催予定のジャパンオープン2023における採用ルールについて、現段階での決定事項及び検討状況についてお知らせいたします。

チームの皆さんは、記載の情報を参考にロボットの製作を進めてください。

ROBOCUP2023フランス大会に向けた国際ルールのドラフト版が公開され、様々な変更が示唆されています。
https://junior.forum.robocup.org/t/2023-draft-rules-public-discussion-soccer-rules-2023/2616

上記の情報をもとに、ジャパンオープン2023のルールについて、以下の事項を決定しました。
採用することを決めた事項、採用しないことを決めた事項、検討中の事項がありますので、ご注意ください。


【採用する事項】

〇オープンリーグ ゴルフボールの採用
オープンリーグはオレンジ色のゴルフボールを採用します。
ライトウェイトリーグのボールは従来通りIRボールを使用します。

〇オープンリーグ ボールキャプチャエリア
オープンリーグロボットのボールキャプチャエリアの深さは最大1.5cmとなります。
ライトウェイトリーグには変更ありません。

〇9.0V制限の撤回
2022ルールで示唆されたバッテリー電圧を最大9.0Vとする規制は採用が見送られました。
従来通り、オープンリーグは15.0V、ライトウェイトリーグは12.0Vとなります。

〇カメラに関する制限の撤廃
2022ルールではロボットに搭載できるカメラの個数は1個に制限されていましたが、この規制を撤廃します。
重量、サイズその他の規制が許す限り好きなだけカメラを搭載することができます。
※ミラー等光学部品の調達方法の自由化については未定であることに注意してください。

〇プッシングは審判裁量制へ
プッシングは審判による裁量制になります。
つまり、プッシングの条件を満たした状態でプッシングがコールされるかどうかは、審判が決定します。
ルール上の条件を満たしていてもプッシングがコールされない場合があります。


【採用しない事項】

〇衣類に関する色制限
ドラフトルールでは、フィールド周辺にいる人の衣服の色に関する制限を無くす記載があります。
しかし、カメラの個数制限撤廃に伴ってカメラ配置が変化することなども考えられ、予想外の影響が生じる可能性があります。
ジャパンオープン2023では、2022までと同様、ボールやゴールの近似色を含む衣類をフィールド周辺で着用することはできません。


【検討中の事項】

〇フィールドの変更
プレイフィールド拡大、アウトエリア縮小、中立点位置変更、ペナルティエリア幅変更が検討されています。
フィールドの作り直しが生じるため、準備の関係上、国際ルールの決定時期によっては採用を見送る可能性があります。

〇光学部品の入手方法の自由化
国際ルールで採用されるかどうかが不透明なため現時点では採用を見送りますが、今後の状況次第では採用する可能性があります。

〇昇圧制限
昇圧を48Vに制限する内容ですが、国際ルールでも採用されるかどうか不透明です。

〇サッカーオープンのキッカー出力検査方法
フィールドエンドの壁にロボットを置いて反対側のゴールに向かってボールをキックし、跳ね返ったボールがseペナルティエリアの白線を超えないかどうかで確認するという方法が提案されていますが、採用されるかどうかわかりません。
より良いアイデアを募集しています。


採用ルールについてのお知らせは以上です。

サッカー技術委員会では、できるだけ国際ルールに則った形でジャパンオープンを開催したいと考えていますが、国際ルールの最終決定の時期によっては、設備的な問題や、ロボット製作への影響が大きすぎるといった問題から、一部前年度のルールを継続して採用する場合があります。
選手の皆さんは最新の情報に注意してください。

また、国際フォーラムにはどなたでも意見を書き込んでいただけます。
2023ルールについてご意見のある方は、ぜひ国際フォーラムへの参加をご検討ください。